2020.03.06

1着賞金はなんと11億円。
今年から始まったサウジCの実態に迫る

  • 土屋真光●取材・文 text&photo by Tsuchiya Masamitsu

 現地時間2月29日、サウジアラビアの首都リヤドにあるキングアブドゥルアジーズ競馬場で、同国としては初となる、アラブ圏を越えての国際招待競走が開催された。

 同日はサウジカップデーと称され、開催のメインとなるサウジC(ダート1800m)を含めて、国際招待競走が7レース、計8競走が行なわれた。サウジCにおいては、賞金総額が2000万USドル(約22億円)、1着賞金1000万USドル(約11億円)という、超破格の高額賞金が設定され、大きな話題を集めた。

 今回、日本からは計5頭が参戦。サウジCにゴールドドリーム(牡7歳)とクリソベリル(牡4歳)、ナギモーターズC(芝2100m)にディアドラ(牝6歳)、サウジダービーC(ダート1600m)にフルフラット(牡3歳)、サウジアC(ダート1200m)にマテラスカイ(牡6歳)が出走した。

芝2100m戦のナギモーターズCに出走したディアドラ この中で最も期待されたディアドラは、完全な勝ちパターンに持ち込みながら、後方で脚をタメていたバーレーンの調教馬ポートライオンズ(牡5歳)との激しい攻防の末、2着に敗れた。同競馬場で行なわれた初の芝レースにおける勝者として、その名を刻むことができなかった。

 代わって、見事な勝利を収めたのが、3歳馬限定のサウジダービーCに挑んだフルフラット。武豊騎手が騎乗し、直線で楽々と抜け出して、日本馬唯一の戴冠を遂げた。