2019.11.28

チャンピオンズCは「中京ダート最強配合」の
遅咲き馬が重賞連覇か

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Yamane Eiichi/AFLO

 12月1日、中京競馬場で3歳以上によるGⅠチャンピオンズC(ダート1800m)が行なわれる。

 このレースは今回が記念すべき20回目となる。創設当時の2000年は「ジャパンCダート」の名称で東京競馬場のダート2100mで行なわれていたが、2008年から阪神競馬場のダート1800mに変更。さらに2014年から現在のレース名と条件に変わり、今年で6回目を迎える。

 中京競馬場が大幅に馬場改修された、2012年以降の中京ダートの種牡馬別成績を見ると、最多勝利はゴールドアリュールの51勝(637戦)。以下、クロフネ48勝(556戦)、キングカメハメハ46勝(589戦)と続くが、筆者の目に留まったのは20位のカジノドライヴ。出走数が103戦と、上位種牡馬に比べると少ないため勝利数は15勝と多くはないが、勝率14.6%、連対率24.3%は、100走以上している種牡馬49頭の中でトップの数字を誇る。連対率20%超え、複勝率30%超えはカジノドライヴだけだ。

 今年のチャンピオンズCには、そのカジノドライヴ産駒のヴェンジェンス(牡6歳/栗東・大根田裕之厩舎)が出走を予定している。

前走のみやこSで重賞初勝利を飾ったヴェンジェンス 本馬は25戦目となった前走のGⅢみやこS(京都/ダート1800m)で、初めて重賞を勝った遅咲きの馬。今年の夏まではダートの1200m~1400mを中心に出走していたが、2走前のOP太秦S(京都)で初めて1800mに出走した。2連勝中だったエアアルマスと2馬身半差の2着に敗れはしたが、続くみやこSでは道中後方追走から、外を回ってまくり気味に進出して押し切り。2戦目の1800m戦で見事に重賞制覇を果たしている。

 年齢を重ね、距離に対する適応力が身についたのだろう。勝ち時計の1分49秒1は、太秦Sでエアアルマスが出したものと同じ好タイム。良馬場としては京都ダート1800mの史上最速タイムという優秀なものだった。

 ヴェンジェンスの血統でもうひとつ触れておきたいのが、母の父のスペシャルウィーク。日本ダービー馬として知られる同馬だが、父としてはローマンレジェンド(GⅠ東京大賞典)、ゴルトブリッツ(JpnⅠ帝王賞)といった、ダートのビッグレース勝ち馬を出している。