クラシック制覇という一族の悲願を託された逸材、クロスキーの可能性 (2ページ目)
「育成を始めてから、本当に順調にメニューをこなしてくれました。すごくよくなりましたね。まだ現時点で緩さはあるのですが、それでもいいタイムで走れています。これからさらによくなると思いますし、父は成長が遅めのハーツクライですから、伸びしろは十分あるのではないでしょうか」
なお、この血統は気性面で特徴的な馬が多かったが、その点についてはどうなのか。木村氏はこう語る。
「兄のホーカーテンペストなどを見てきましたが、クロスキーはこの血統ということを考えると、『扱いやすい』と感じますね。たぶん姉のコントラチェックのような逃げ馬ではなく、タメて切れるタイプになるのではないでしょうか。他のスタッフからの評価も高いです」
気性面にやや不安を抱えていた兄姉たち。そうしたタイプと違うとなれば、彼らが届かなかったタイトル奪取への夢は一段と膨らむ。
同馬はすでにトレセンで調教を積んで、8月17日の2歳新馬(新潟・芝2000m)でデビューする予定だ。
一族の悲願を背負ってキャリアをスタートさせるクロスキー。まずは初陣でどんな走りを見せてくれるのか、しっかりとチェックしたい。
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