2019.04.04

桜花賞は、現役最強馬のノウハウを得た
グランアレグリアが巻き返す

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Yamane Eiichi /AFLO

 4月7日、阪神競馬場で3歳牝馬クラシックレースの第1弾・GI桜花賞(芝1600m)が行なわれる。

 今回、人気を集めるのは昨年の2歳女王ダノンファンタジー(牝3歳/栗東・中内田充正厩舎)だろう。GIIIファンタジーS(京都・芝1400m)、GI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)に続き、年明け初戦のGIIチューリップ賞(阪神・芝1600m)も勝って4連勝中と、極めて順調な臨戦過程でここに臨む。

 しかし、忘れてはいけない存在が1頭。新馬戦でダノンファンタジーに唯一の黒星を付けているグランアレグリア(牝3歳/美浦・藤沢和雄厩舎)だ。

フューチュリティS3着からの巻き返しを狙うグランアレグリア グランアレグリアのデビューから2戦におけるパフォーマンスはすばらしかった。

 まずは昨年6月3日の新馬戦(東京・芝1600m)。外目の14番枠からスタートしたグランアレグリアは、楽な手応えで好位2、3番手を追走。直線では馬なりのまま先頭に立つと、軽く気合をつけただけでダノンファンタジー以下を2馬身突き放す完勝だった。勝ちタイム1分33秒6は、JRAの芝1600mの2歳新馬戦において、すべてのコースを含めた史上最速のタイムだった。

 同年10月のGIIIサウジアラビアロイヤルC(東京・芝1600m)の走りも驚愕だった。約4カ月ぶりの出走で体重は18kg増。最後方からの競馬となったが、レース途中からポジションを上げ、4コーナーでは2番手に進出した。競馬では直線まで脚をため、そこから追い出すのがセオリー。並の馬なら途中で脚を使うと伸びを欠くものだが、本馬は直線に入って後続を突き放し、2着に3馬身1/2差をつけて快勝している。

 続く12月のGI朝日杯フューチュリティS(阪神・芝1600m)は3着だったが、強い牡馬相手のレースで、プレッシャーをかけられた影響があったのだろう。今回はそれ以来4カ月ぶりの実戦。年明け初戦で桜花賞を勝利した馬は過去にいないが、昨年のアーモンドアイは1月8日からの約3カ月ぶりの出走で勝利しているだけに、グランアレグリアも敗戦からの巻き返しが期待できる。

 前走から今レースまでの間、グランアレグリアはアーモンドアイと同じノーザンファーム天栄(福島県)で調整されている。レース間隔を空ける調整方法に実績がある育成スタッフなので、信頼していいだろう。グランアレグリア自身、新馬戦から約4カ月後のサウジアラビアロイヤルCで結果を残しており、今回のような臨戦過程は問題ない。