フェブラリーSは強豪馬に懸念。穴党記者はとんでもない穴馬4頭を推す (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

「オメガパフュームは過去5勝の内訳が、1800m戦が3勝で、2000m戦が2勝。芝スタートのマイル戦だと、ポジショニングに苦労してロスが生じる恐れがあります。

 コパノキッキングも、短期免許で腕達者ぶりを示したオイシン・マーフィー騎手が『1400m戦で勝ったけど、1200m戦のほうが競馬はしやすい』と、快勝した前走のGIII根岸S(1月27日/東京・ダート1400m)後にコメントした経緯があって、ハミ受けや折り合いに気を遣うタイプ。テン乗りは難しいうえ、距離がさらに延びるのは懸念材料です。

 何にしても、人気を集める組に、不安が浮かび上がる一戦。"荒れる"匂いがプンプンとしています」(吉田記者)

 そうした状況にあって、狙い目となるのはどういった馬だろうか。

「純粋な逃げ馬の好走は、2011年のトランセンド(1着)まで遡(さかのぼ)らなければいけません。また、過去10年で、村山明厩舎が3勝、安田隆行厩舎が2勝、石坂正厩舎が2015年~2017年まで3年連続で馬券圏内に絡んでいるように、厩舎も含めてリピーターが好走しやすいレースです」

 そう語る松田記者は、昨年の勝ち馬ノンコノユメ(せん7歳)と4着馬サンライズノヴァ(牡5歳)を推奨する。

「ノンコノユメは、東京コースは6勝、2着1回、3着1回、着外2回と好相性。昨秋3戦の出負けが気になるところではありますが、ハマったときの末脚は昨年の根岸S(1着)とフェブラリーSで証明されています。インティ、サクセスエナジー(牡5歳)、ノボバカラ(牡7歳)あたりの先行馬が"激流"を生み出してくれれば、連覇も視野に入ってくるでしょう。

 サンライズノヴァも、東京・ダート1600mは4勝を挙げている得意舞台。昨年はチャンピオンズC(6着)を除いて、9戦中8戦を東京のレースで使われてきました。コースを絞ったのは、後方待機の末脚勝負という戦法を完全に確立したからでしょう。

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