2019.02.14

フェブラリーSは6連勝中のインティ中心。
初の距離も血統的に好材料

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Yamane Eiichi /AFLO

 2月17日、東京競馬場では今年最初のJRAのGIレース、フェブラリーS(ダート1600m)が行なわれる。

 藤田菜七子騎手が、コパノキッキングで女性騎手として初めてJRAのGIに騎乗することで大きな話題を集めているこのレース。メンバー的には、昨年の勝ち馬ノンコノユメ、一昨年の勝ち馬ゴールドドリーム、3年前の勝ち馬モーニンと、過去3年の勝ち馬が勢ぞろい。他にも昨年のGI東京大賞典を制したオメガパフュームなど、多くの実績馬が出走する楽しみなレースになった。

 筆者の注目は、3歳春での遅いデビューながら、2戦目から6連勝しているインティ(牡5歳/栗東・野中賢二厩舎)だ。

今年1月の東海Sを制したインティ 前走のGII東海S(中京・ダート1800m)を含めた6勝のうち、5勝が1800m、1勝が1700mという内訳で、1600mは初出走のため距離に不安を覚える人もいるだろう。そこで、血統から距離適性を占ってみよう。

 父ケイムホームは、ミスタープロスペクター系ゴーンウエストの仔で、現役時代は米GIホープフルS(ダート7ハロン=約1400m)、米GIケンタッキーダービーの前哨戦である米GIサンタアニタダービー(ダート9ハロン=約1800m)、米GI・BCクラシックの前哨戦であるパシフィッククラシックS(ダート10ハロン=約2000m)のGI3勝を含む、重賞8勝という実績がある。

 日本で種牡馬入りした後は、GIII武蔵野S(東京・ダート1600m)を勝ち、JpnIマイルチャンピオンシップ南部杯(盛岡・ダート1600m)2着となったタガノトネールや、GIIIファンタジーS(京都・芝1400m)を制したサウンドリアーナなどを出している。

 タガノトネールが挙げた8勝のうち1400m以下が6勝、1600mが1勝という成績からも推測できるが、ケイムホーム産駒の勝利数をあらためて見てみると短距離に良績が偏っている。もっとも多いのが1200mの64勝、続いて1400mの28勝、1600mの18勝となっている。

 インティの得意としてきた1800mは17勝で勝利数ではそれに続くものの、勝率的には4.9%(349戦17勝)で、1600mの勝率7.1%(254戦18勝)に比べると劣る。そのため、血統的に距離の短縮は歓迎と言えるだろう。タガノトネールが、フェブラリーSと同コースの武蔵野Sを1分33秒8という好タイムでレコード勝ちしているのも心強いデータだ。