2019.02.10

すこぶる順調なダノンファンタジーに、
もはや「ライバル」はいない

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

2019年クラシック候補たち
第2回:ダノンファンタジー

 昨年末のGI阪神ジュベナイルフィリーズ(12月9日/阪神・芝1600m)を制して、世代最初のGI馬となったのは、中内田充正厩舎(栗東トレセン)のダノンファンタジー(牝3歳/父ディープインパクト)だった。

 同馬は言うまでもなく、今春の3歳牝馬クラシックにおいて中心的な存在になるだろう。とはいえ、そんな彼女のキャリアは”敗戦”から始まった。

阪神JFを制して2歳女王に輝いたダノンファンタジー 昨春の2歳新馬(6月3日/東京・芝1600m)でデビュー戦を迎えたが、このレースでいきなり”ライバル”と出会うことになる。のちにGIIIサウジアラビアロイヤルC(10月6日/東京・芝1600m)を圧勝し、牡馬相手のGI朝日杯フューチュリティS(3着。12月16日/阪神・芝1600m)に果敢に挑み、そこでも1番人気に推されたグランアレグリアである。

 新馬戦では、グランアレグリアが1番人気、ダノンファンタジーが2番人気となり、結果も人気どおりの1、2着となった。レース後は、グランアレグリアの強さばかりが取り沙汰されたが、2着ダノンファンタジーも能力の高さを存分に示しており、勝ち馬には2馬身離されたものの、3着馬に3馬身半、4着以下には10馬身以上の大差をつけてちぎっている。

 実際にその後、ダノンファンタジーはグランアレグリアにも劣らぬ”一級品”だったことを証明する活躍を見せた。2戦目の2歳未勝利(9月16日/阪神・芝1600m)をムチも使わず”持ったまま”で楽勝すると、続くGIIIファンタジーS(11月3日/京都・芝1400m)では、先行してきたこれまでのレースとは一転、中団から強烈な末脚を繰り出して快勝。メンバー最速の33秒8という上がりをマークして、大外から見事に差し切った。