やや低レベルの京成杯。1勝馬でも勝負になると穴党記者は4頭を推す

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 年明け2週目の中央競馬は変則3日間開催。その3日目となる1月14日に、今春の3歳クラシックへとつながる注目の重賞、GIII京成杯(中山・芝2000m)が行なわれる。

 過去10年の結果を見てみると、1番人気は3勝、2着3回、3着1回、着外3回と、軸としては及第点の成績を残している。だが、5番人気以下も3勝を挙げており、意外と好配当が期待できるレースだ。

 出走馬12頭のうち、2勝馬はわずか3頭。このうち、今回と同じ条件だった前走の500万特別・葉牡丹賞(2018年12月1日/中山・芝2000m)を勝っているシークレットラン(牡3歳)が、下馬評では1番人気と目されている。

「実際に過去3年は、葉牡丹賞組が3年連続で馬券(3着以内)に絡んでいます。ゆえに、中山2戦2勝、前走で葉牡丹賞を勝ったシークレットランが人気になるのは頷けます」

 そう語るのは、日刊スポーツの松田直樹記者。だからといって、松田記者はシークレットランを絶対視しているわけではない。

「シークレットランに◎と、簡単に結論づけられないのが競馬ですから。データ的には、前走2000m戦だった馬が過去10年で7勝していますが、その前走が葉牡丹賞で、必ずしも勝ち馬とは限りませんからね」

 たしかに前走が葉牡丹賞で、しかも同レースを勝って京成杯でも勝利を飾ったのは、昨年のジェネラーレウーノ1頭だけである。そのため、短絡的にシークレットランに飛びつくのは危険、ということだ。

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