2018.09.22

オールカマーは特殊なコース形態も、
ガンコが柔軟対応で2強を脅かす

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 秋の中山・阪神開催も3週目。GIシリーズへ向けたトライアル戦、前哨戦が真っ盛りです。今週も、東西で注目の前哨戦となるGII、2レースが行なわれます。

 阪神競馬場で行なわれるのは、3歳牡馬三冠の最終戦となる菊花賞トライアルの神戸新聞杯(9月23日/芝2400m)。今年は、ダービー馬と皐月賞馬がそろい踏みして注目されますが、中山競馬場で行なわれる秋の古馬”王道路線”の前哨戦オールカマー(9月23日/芝2200m)もまた、今後を占う意味で重要な一戦となります。

 近年、好走例の多い牝馬の参戦が今年はないのですが、代わりに、復活をかけた実績馬、2015年のGI有馬記念を制したゴールドアクター(牡7歳)や、昨年のGII日経賞2着以来の出走となるミライヘノツバサ(牡5歳)など、興味深いメンバーが集結し、馬券的には面白くなりそうです。そこで、ここではオールカマーを取り上げたいと思います。

 ところで、以前にもこのコラムで触れたことがありますが、このオールカマーが行なわれる中山・芝2200mというコースは、きれいな楕円形の芝2000mとは大きく異なり、独特なコース形態をしています。ゆえに、騎乗するほうとしても、やや乗り難い舞台と言えます。

 とりわけ厄介なのが、向こう正面です。普通はどのコースも、直線のバックストレッチがあるのですが、中山の外回りは向こう正面が”おにぎり型”のようになっていて、コーナーをずっと回っているような感覚に陥ります。その分、外を回すと常に外に振られてしまっている印象を受けます。

 しかも、はっきりとした2コーナー、3コーナーがないため、ペースがどこで緩むのか、あるいは上がるのか、その辺が微妙なところで、他のコースに比べて判断しづらい点があります。結果、乗り手には難しい対応を迫られます。

 同じ中山・芝2200mで行なわれた先週のセントライト記念でも、1番人気を背負っていたレイエンダ(2着)は、外枠だったこともあって、少し大事に乗っていた感がありました。おかげで、前を行くジェネラーレウーノの押し切りを許してしまいました。こうした結果に終わったことも、このコースならではでしょう。