ダービーでも...。「伏兵コンビ」
サンリヴァル&藤岡佑騎手に野心あり (2ページ目)
そして迎えたクラシック第1弾、GI皐月賞(4月15日/中山・芝2000m)では、さらなる真価を発揮した。
道中はうまく流れに乗って、好位の5番手を追走。そのまま直線に入ると、最後までしっかりとした脚取りを見せて、9番人気ながら2着に食い込んだ。勝ったエポカドーロには及ばなかったものの、持ち味とする安定したレースぶりは光っていた。
サンリヴァルと藤岡佑騎手がコンビを組んだのは、4戦目の弥生賞から。より安定感が増して、ダービーの舞台にもこの人馬で向かう。
藤岡佑騎手は、これまでのサンリヴァルとの過程を踏まえて、大一番に向けてどんな感触を得ているのだろうか。関西競馬専門紙のトラックマンが伝える。
「2走前の弥生賞でも、勝ったダノンプレミアムには離されたものの、2着とは差のない競馬でしたから、藤岡佑騎手はサンリヴァルについて『安定した走りで、トップクラスの戦いでもチャンスはある』と評価していました。そのとおり、皐月賞でも2着と好走。レース後、藤岡佑騎手は『いい競馬ができた』と話していました。
その皐月賞で馬体重が12kg減りましたが、これは『むしろ、それまでが太め残り。(クラシックを迎えて)狙いどおり絞れた』とのこと。そういった調整の質も上がっているようで、藤岡佑騎手はダービーも楽しみにしている様子でした」
これまでのレースを見ればわかるとおり、かかり癖やスタートの遅さなど"乗り難さ"がないのも、サンリヴァルの魅力のひとつ。そうして、好スタートから先行して粘り込むという、常に堅実かつ安定した競馬ができるからこそ、一度も掲示板を外していないのだろう。
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