オークスは中波乱だ。5~6番人気の馬券に「当たり」と書いてある

  • text by Sportiva
  • photo by Sports Nippon/Getty Images

 3歳牝馬クラシック第2弾、GIオークス(東京・芝2400m)が5月20日に行なわれる。

 このレースは、数あるGIの中でも予想が難しいレースのひとつと言える。というのも、クラシック初戦のGI桜花賞(4月8日/阪神・芝1600m)から、800mも距離が延長されるからだ。

 2400m戦となれば、その適性に合う馬はガラッと変わる。しかも、3歳牝馬でこの時期に2400m戦を経験している馬はほとんどいない。おかげで、判断材料があまりにも乏しいため、その予想は難解を極めるわけだ。

 加えて、うら若き3歳牝馬の争いは、歓声のこだまするスタンド前からスタートする。当然、イレ込む馬が出てくる。さらに関西馬の場合、初めて関東への長距離輸送を経験するケースもあり、不確定要素も非常に多いレースなのである。

 となれば、ひと筋縄ではいかない、波乱含みのレースであることは間違いない。

 そこで、過去のレースを参考にして今年、波乱を起こしそうな馬を探し出してみたい。現時点における判断材料が少ないことを踏まえれば、過去の激走馬を例にして穴馬を見つけることが、オイシイ馬券をゲットする最善の策とも言えるのではないだろうか。

 過去10年の結果を振り返って、まず目につくのが「フローラS組の活躍」だ。オークスは基本的に桜花賞上位組が人気の中心となるが、別路線となるGIIフローラS(東京・芝2000m)からの参戦馬が、過去に何度も好走を繰り返している。

 ここ10年で、3着以内にフローラS経由の馬が入った年は6年もある。2010年、2013年、2016年には、上位3頭中2頭がフローラS組だった。

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