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とはいえ、マイルCSを含めて、マイル以下のレースに路線を絞ってからは着順ほど大きく負けているわけではない。前走のGI高松宮記念(3月25日/中京・芝1200m)でも、結果は7着ながら、勝ち馬との差はわずかコンマ3秒。大舞台であっても、ちょっとしたことで勝ち負けできる力はいまだに保持している。
何より今回は、桜花賞を勝って、マイルCSでも好走した得意の1600m戦。復活の下地はある。激戦になれば、最後はGI馬の復活を叶えてきた歴史が後押ししてくれるに違いない。
再度、過去の穴馬の戦績を詳しく見てみると、このレースでは「勢い」も重要なポイントであることがわかる。
2009年に11番人気で2着となったブラボーデイジーは、前走でまだ1600万下の身ながらGIII福島牝馬S(福島・芝1800m)に挑戦。見事に優勝して、その勢いのままGIの舞台でも激走した。
昨年、7番人気で3着となったジュールポレールも、条件戦を3連勝してオープン入り。すかさず重賞の阪神牝馬Sに挑んで3着と好走し、ヴィクトリアマイルでも低人気に反発して上位争いに加わった。
これらの例が示唆するのは、人気薄でも勢いのある上がり馬は無視できないということ。その視点で改めて出走予定馬をチェックすると、今年は最初のパターンでも挙げたレッドアヴァンセ、デアレガーロ(牝4歳)、メイズオブオナー(牝4歳)などがその候補となる。
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