JCは3強で磐石説に異議あり!「忘れていた実力馬3頭」がここで輝く (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 そんな近走の結果から、今回はかなり人気が落ちるだろう。それでも、GI実績のある馬が、ジャパンカップで"一瞬の輝き"を取り戻すことが前例として頻繁にあったことを思えば、軽視は禁物だ。

 ちなみに、同馬は昨年同様、京都大賞典からの参戦となる。昨年のジャパンカップでは、勝ったキタサンブラックとともに、京都大賞典組がワンツーを決めた(京都大賞典ではキタサンブラック1着、サウンズオブアース4着)。

 天皇賞・秋からの参戦に比べると、ゆったりとしたローテーションで臨めるため、仕上げにおいては万全の態勢を整えられるはず。その点も、プラス材料となるのではないだろうか。

 最後に、今後のジャパンカップの"穴馬傾向"になりそうな、その京都大賞典組に注目して、穴馬候補をもう1頭挙げたい。

 シュヴァルグラン(牡5歳)である。

 同馬は、今春の天皇賞・春でキタサンブラックの2着と好走した。だが、続くGI宝塚記念(6月25日/阪神・芝2200m)では8着と大敗。さらに、休み明けの京都大賞典では1番人気に推されながら3着に敗れた。

 その結果と強力メンバーが集う今回は、上位に推されることはないだろう。それでも、京都大賞典組の躍進が見込まれる中、ここで一発あっても不思議ではない。

 東京・芝2400mという王道の舞台で行なわれる最高峰の一戦。「3強」の隙を突いて上位に食い込む馬はきっといるはずだ。ここに挙げた穴馬たちの大激走を期待したい。

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