堅いアルゼンチン共和国杯も、かすかな希望の「ロマン穴馬」が3頭いた (3ページ目)

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  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

(2)のパターンについても、今年なら前走でオープン特別の丹頂S(9月3日/札幌・芝2600m)を制したプレストウィック(牡6歳)が該当する。しかしこちらも、上位4番人気以内には入ってくるだろう。

 また、前述したコスモヘレノスのように、このレースは3歳馬の台頭もよく見られるが、今年の3歳馬はスワーヴリチャード(牡3歳)、セダブリランテス(牡3歳)と、ここで人気を二分しそうな2騎。とても穴馬としてピックアップすることはできない。

 こうなると、冒頭でも「ここ3年は上位4番人気以内の馬が3着までを独占」と記したように、今年もここに挙げた4頭で勝負するのが妥当なのかもしれない。やや手薄なメンバー構成を見ても、堅く収まりそうな雰囲気が漂っている。

 とはいえ、競馬は何が起こるかわからない。"穴党"であれば、常に波乱を期待したくなるものだろう。ゆえに、ここではほんの少しの荒れる可能性に賭けて、一発がありそうな馬を見つけ出したい。

 そこで、過去に波乱を起こした穴馬の3つのパターンに少しでも似たような馬がいないか、再度出馬表を見渡してみた。すると、それぞれのパターンで1頭ずつ穴馬候補が浮上した。

(1)のパターンは、ハッピーモーメント(牡7歳)。同馬は3走前のGII目黒記念(5月28日/東京・芝2500m)で3着に入線したが、その後はGIII新潟記念(9月3日/新潟・芝2000m)で9着、GII京都大賞典(10月9日/京都・芝2400m)では15着と凡走を続けている。

 そうした状況から人気になりそうな気配はないが、今回は好走した目黒記念と同じ舞台。再び大駆けがあってもおかしくない。

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