堅いアルゼンチン共和国杯も、かすかな希望の「ロマン穴馬」が3頭いた (4ページ目)

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  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

(2)のパターンでは、シホウ(牡6歳)が面白そうな存在。前走ではオープン特別のオクトーバーS(10月15日/東京・芝2000m)で9着に敗れているが、その前は1600万下のグリーンS(6月4日/阪神・芝2400m)をレコード勝ち。上昇傾向にあったことは間違いない。

 考えてみれば、前走は昇級初戦でありながら、およそ4カ月の休み明けだった。しかし今回は、叩き2戦目で、距離延長もプラス材料だ。斤量53kgという軽ハンデを生かしての一発に期待したい。

9歳馬のカレンミロティックに大激走を期待する9歳馬のカレンミロティックに大激走を期待する(3)のパターンで挙げるのは、カレンミロティック(せん9歳)。前走の京都大賞典ではおよそ11カ月ぶりのレースで8着と惨敗し、昨年もパッとした成績は残していない。それでも、3200mの天皇賞・春(2016年5月1日)では2着と奮闘し、一昨年の同レース(2015年5月3日)でも3着。GIの舞台でも長距離戦では好結果を出してきた。

 アルゼンチン共和国杯は、3000m超のレースで良績を残してきたステイヤーが波乱を演出してきた。これまでゴールドシップ、キタサンブラックらと僅差の勝負を演じてきた大ベテランが、あっと言わせても不思議ではない。

 今後のGI戦線でも活躍しそうな期待馬に注目が集まるアルゼンチン共和国杯。その間隙を突きそうな穴馬に、かすかな希望を賭けてみるのも悪くない。

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