2億6000万円の超高額馬、スーパーフェザーの「パンチ」は効くか?

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選! 2歳馬情報局(2017年版)
第20回:スーパーフェザー

 サラブレッドの世界は、世間一般では考えられないような大金が動くことで知られる。セリ市などでデビュー前の若駒を取引する際には、億を超えることも頻繁にある。

 そうした光景がよく見られるのが、例年夏に行なわれるセレクトセール。国内最大級の競走馬のセリ市であり、良血馬が多数上場される。そこでは毎年、超高額の落札が相次いでいる。

 そして当然ながら、セレクトセールで高値をつけた馬は、大きな注目を集めることになる。今年デビューを間近に控えた2歳馬にも、そんな"高額エリート"がいる。

 栗東トレセン(滋賀県)の友道康夫厩舎に所属するスーパーフェザー(牡2歳/父ディープインパクト)である。

2億6000万円という高値で落札されたスーパーフェザー2億6000万円という高値で落札されたスーパーフェザー セレクトセールでは、1歳馬と当歳馬のセクションがあるが、同馬は昨年の1歳馬セクションにおける最高額、2億6000万円(税別)で落札された。

 もちろん、ここまでの高額になるには理由がある。母のオーサムフェザーはアメリカで活躍し、11戦10勝という成績を残しているのだ。そのうち、GIの勲章もふたつ獲得。2歳牝馬チャンピオンの称号も手にしている。

 まさしくアメリカを代表する名牝の1頭であり、それにリーディングサイヤーを独走する種牡馬ディープインパクトを掛け合わせたのである。その期待値が、2億6000万円という高値につながったわけだ。

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