白毛ユキチャンの子、ハウナニは見た目も凄いが資質も「今までで一番」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選! 2歳馬情報局(2017年版)
第14回:ハウナニ

 競走馬の魅力はさまざまだ。その「強さ」に惹かれることもあれば、個性的な性格に魅了されるケースもあるだろう。

 もちろん、目に留まった馬のビジュアルが気に入ってファンになる人もいる。その理由が、珍しい毛色に目を奪われて......ということもあるだろう。

 まもなくデビューを迎える2歳馬にも、そうした見た目によってファンを増やしそうな存在がいる。

 手塚貴久厩舎(美浦トレセン/茨城県)に所属する、ハウナニ(牝2歳/父ロードカナロア)である。

鮮やかな「白毛」のハウナニ鮮やかな「白毛」のハウナニ 同馬は、サラブレッドの中で極めて珍しい"白毛"の持ち主。まるで、漫画の中に出てきそうな"白馬"である。

 ただ彼女の血筋を見れば、白毛となるのは必然とも言える。母のユキチャン、祖母のシラユキヒメも同様に白毛であり、兄姉や近親にも白毛馬が多数いるのだ。

 そのファミリーの中でも、母ユキチャンは地方の交流重賞を3勝した偉大な活躍馬。そんな母から生まれたハウナニには、ビジュアルだけでなく、秘めた能力にも期待が集まっている。

「馬体のバランスはすごくよくて、今までのユキチャンの産駒の中では『一番ではないか』という声も上がっています。前脚をかき込むような、すごくダイナミックな走りをします。やはり、舞台はダートのほうが合いそうですね」

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