ローカルハンデ重賞は宝の山!小倉記念はコース適性重視で高配当ゲット (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki   photo by Nikkan Sports


 ハービンジャー産駒ではサンマルティン(セン5歳/美浦・国枝栄厩舎)に注目。小倉コースは初めてだが、前走のむらさき賞(1600万下、5月28日/東京・芝1800m)を勝利してオープン入りした勢いのある上がり馬だ。母はGIIフローラSなど重賞3勝のディアデラノビアで、姉ディアデラマドレ(GII府中牝馬Sなど重賞3勝)、兄ドレッドノータス(GIII京都2歳S)と2頭の重賞勝ち馬が姉兄にいる血統も一流だ。好位につけながら上がり3ハロンで33秒台を出して差してくる瞬発力が武器で、スローペースが好ましい。

 昨年2着のベルーフ(牡5歳/栗東・池江泰寿厩舎)もハービンジャー産駒。母レクレドールはGIIローズSなど重賞2勝を挙げ、その兄にGI香港ヴァーズの勝ち馬、ステイゴールドがいる良血だ。小倉は4戦して2着2回、着外が2回となるが、着外はいずれも1800m。2000mでは連対率100%の成績を残している。近走は5着、10着、11着と連敗中だが、昨年も5着、6着、9着からの好走だったので、得意コースでの激走は期待できそうだ。

 カフジプリンス(牡4歳/栗東・矢作芳人厩舎)はこれまで長距離戦を中心に出走しており、芝2000mは今回が初となるが、ハーツクライ産駒の小倉・芝2000mの成績は4位。連対率25.2%は3位のキングカメハメハを上回っている。2013年の勝ち馬、メイショウナルトがハーツクライ産駒だった。

 小倉・芝2000m種牡馬別成績でトップを走るのは、先述したようにディープインパクト。このレースでは昨年の勝ち馬クランモンタナ(牡8歳/栗東・音無秀孝厩舎)など、3頭が登録を行っている。

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