ラジオNIKKEI賞、サトノクロニクルは本当に「遅れてきた大物」か (4ページ目)

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Nikkan sports

 この馬を強く推せない理由のひとつは、馬体重が450kg台と、馬っぷりから"大物感"が伝わってこないこと。そのうえ、腰に筋肉がつききっていないため、「ここ」というときに後肢の踏ん張りが利かない。要するに、競馬用語でよく言う「トモが甘い」ということだ。

 専門紙記者は、「そうした弱点が解消されれば、もう少し出世できるかもしれません」と言う。だが、「やはりGI級、というのは厳しいでしょう」という評価だ。

 はたして、サトノクロニクルはこうした厳しい評価を覆(くつがえ)して、見事「遅れてきた大物」の列に加わることができるのか。その第一歩となる、ラジオNIKKEI賞の走りにまずは注目したい。

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