ダービー馬レイデオロの全弟レイエンダ。
兄弟連覇の夢へ向けて好感触
厳選!2歳馬情報局(2017年版)
第2回:レイエンダ
5月28日に行なわれたGI日本ダービー(東京・芝2400m)。2014年生まれのサラブレッドたちが頂点を競った一戦は、クリストフ・ルメール騎手が手綱をとったレイデオロ(牡3歳)が優勝した。
1000m通過が63秒台という稀(まれ)に見る超スローペースになると、後方に待機していたルメール騎手とレイデオロは、向こう正面で一気に2番手まで進出。その判断が功を奏し、最後の直線でも後続の追撃を振り切った。ダービー史上に残る、一瞬の好判断だった。
もちろん、この勝利は馬自身の実力もあってこそ。レイデオロは昨年10月のデビュー戦を難なく快勝すると、続く500万特別の葉牡丹賞(中山・芝2000m)でも後方から鋭い末脚を炸裂させた。
インパクトのあるレースぶりで見事に連勝を飾ると、さらに3戦目となったGIIホープフルS(中山・芝2000m)でも圧巻の競馬を披露した。ここでも後方からじっくりレースを進めると、徐々に進出して直線ではきっちり前をとらえて完勝。デビュー3連勝を遂げて、一躍クラシックの最有力候補となった。
その後、クラシック第1弾となるGI皐月賞(中山・芝2000m)では5着に敗れたものの、これはおよそ3カ月半の休み明けで挑んだ一戦。そのブランクを考えれば善戦したほうで、事実、ひと叩きしてからのダービーではその実力を存分に発揮し、能力の高さを改めて証明した。
1 / 3