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断トツの人気馬が沈んできた桜花賞。
今年もアッと驚く伏兵が3頭いる (4ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 とはいえ、どの馬も善戦した重賞で能力の高さを示していたのは確か。ジュエラーはシンザン記念で出遅れながら、ただ1頭、後方から追い込んできた。レッツゴードンキは、GIの舞台(阪神JF)で2着。トップレベルの実力があることは早くから証明していた。さらにアユサンも、2戦目のアルテミスS(東京・芝1600m)では、直線一気の追い込みを見せて僅差の2着となった。

 要するに、あと一歩の競馬が続いていても、その中で優れた"資質"を見せてきた馬なら、金星をゲットできる可能性があるということだ。

 そこで浮上するのが、アエロリット

 同馬はデビュー戦を快勝したあとは、3戦連続で2着に終わっている。しかしながら、敗れたレースの中でも秘めた能力の一端を見せてきた。

 例えば、前々走のGIIIフェアリーS(1月8日/中山・芝1600m)では、前半1000mが58秒0というハイペースの中、2番手で追走。多くの先行馬がバテて失速していくのを尻目に、最後まで粘って2着と踏ん張ったのである。

 前走のGIIIクイーンC(2月11日/東京・芝1600m)でも、勝ち馬アドマイヤミヤビとコンマ1秒差の2着と好走。桜花賞でソウルスターリングの「逆転候補筆頭」と言われる相手と、最後まで競り合った末脚には光るものがあった。

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