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断トツの人気馬が沈んできた桜花賞。
今年もアッと驚く伏兵が3頭いる (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 うら若き乙女の戦いだからこそ、今年もそんな波乱が起こる可能性は大いにある。とすれば、桜花賞の歴史を振り返って、大本命ソウルスターリングを打ち負かしてくれそうな"金星"候補を探してみたい。

 ここ10年の桜花賞を見て、明確な傾向として浮かび上がるのは「チューリップ賞組の強さ」である。それはかなり際立ったもので、前走がチューリップ賞だった馬が過去10年で8勝している。しかも多くの年で、前走「チューリップ賞組」が2着、3着にも入っており、この臨戦過程を無視することはできない。

 前述したとおり、今年のチューリップ賞を制したのは、ソウルスターリング。であれば、断然ムードに拍車をかけるだけだが......実は、そんなことはない。

 もう少し詳しくデータを見てみると、8勝を挙げているチューリップ賞組でも、そこを勝って、そのまま桜花賞を連勝した馬は2頭しかいないのだ(2014年=ハープスター、2009年=ブエナビスタ)。それ以外は、チューリップ賞で敗れた馬が本番で逆転を決めている。同じ舞台の前哨戦で「勝負づけが済んだ」と思っていても、実際は結果が変わることが多いのだ。

 そこで、今年面白い存在として挙げられるのは、2着ミスパンテールと3着リスグラシューである。そのうち、特に逆転候補として推したいのは、リスグラシューだ。

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