2016.08.15

兄リアルスティールを超えるか。
話題の「良血」カデナダムール

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局(2016年版)
第12回:カデナダムール

 6月に新馬戦がスタートして以降、期待の2歳馬たちが続々とデビューしている。その中でも、兄や姉たちの活躍が光る良血馬たちは、将来を嘱望される「素質馬」として、初陣から大きな注目を集める。

 この秋にデビューを控えるカデナダムール(牝2歳/父ディープインパクト)も、そうした血統背景から早々に話題となっている1頭だ。

来春の3歳牝馬クラシックを目指すカデナダムール 同馬の2歳上となる兄は、今春ドバイで行なわれたGIドバイターフ(UAE・芝1800m)を制したリアルスティール(牡4歳/父ディープインパクト)。昨年の3歳クラシックでは、GI皐月賞(中山・芝2000m)、GI菊花賞(京都・芝3000m)で2着と健闘した。二冠馬となったドゥラメンテのライバルとして、クラシック戦線の"主役"を務めた実力馬だ。

 また、3歳上の兄ラングレー(牡5歳/父ディープインパクト)は、今年に入ってオープンの洛陽S(京都・芝1600m)を勝利し、ひとつ上の兄プロディガルサン(牡3歳/父ディープインパクト)も、今年のGI日本ダービー(10着。東京・芝2400m)出走を果たしている。ここ数年、非常に安定した活躍を見せているファミリーだ。

 その血筋を引く存在であれば、デビュー前から話題になるのも無理はない。そんな周囲の期待が高まる中で、スタッフはこの馬をどう見ているのだろうか。育成を担当したノーザンファーム早来の岡真治氏は、この春の取材でこう話していた。