2014.07.12

【競馬】七夕賞は「難コース」福島巧者を狙え!

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 7月に入って夏の福島競馬が開幕。独特の雰囲気が楽しめる”ローカルシーズン”がやってきました。7月13日には、GIIIの七夕賞(福島・芝2000m)が開催されます。

 直線が長く、広々とした東京競馬場から一転、小回りで直線が短い福島競馬場での開催。それに対応して、騎手たちも乗り方をガラッと変えてきています。広い競馬場であれば、動きやすい位置を取りにいくのは難しいことではなく、最後の直線が長ければ、いい脚を持っていれば差し切ることができます。その分、多少のロスやミスがあったとしても取り戻せる可能性はありますが、福島ではわずかなミスが命取りになるからです。

 後方でのんびりと待機したり、終始外、外を回ったりするようなレース運びをしていては、勝機は遠のいてしまいます。まして、梅雨時とはいえ、芝の成長が早く、馬場状態が良好なこの時期は、よほどの悪天候でなければ、スピード優先の競馬となります。とすれば、レースの流れにもよりますが、福島における理想的なポジションは、やはり好位の内側。そこをいかにして取るかが、勝利のカギとなります。

 開幕週の重賞・ラジオNIKKEI賞(7月6日/芝1800m)を勝ったウインマーレライ(牡3歳)は、まさにその好位置を確保。福島コース攻略のお手本のようなレースを見せてくれました。

 ウインマーレライに騎乗した松岡正海騎手は、スタートから同馬を押して好位につけ、1コーナーまでにインコースに潜り込ませ、うまく流れに乗せました。自動車の運転に例えると、信号が青になった瞬間にアクセルをふかして一気に加速。少し進んだところでブレーキをかけて、他の車と同じスピードで走っていく感じでしょうか。

 しかし、自動車では容易にできることでも、感情や個々の能力に違いのある競走馬を思いどおりに動かすことは、決して簡単なことではありません。幼い頃から騎乗者の指示に従うように調教されてきた競走馬は、「行け」というサインが出されれば、その気になって走っていってしまうからです。馬の性格によっては抑えが利かず、折り合いを欠いてしまうことが多々あります。

 そうなったら、もうレースになりません。体力を消耗して、無理に好位を取りにいったことが裏目に出ることになります。が、それができないと、好結果を残せないのが、小回りの福島。単純なようで、実は難しいコースなんです。

 その難コースで行なわれる七夕賞。まず注目は、マイネルラクリマ(牡6歳)です。昨年の覇者であり、福島は3戦2勝2着1回と相性は抜群です。