2014.05.10

【競馬】マイルCで本命ミッキーアイルに迫る「特注馬」とは?

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 5月11日に開催されるGIは、NHKマイルC(東京・芝1600m)です。東京のマイル戦というのは、芝もダートもスタートしてからの直線が長いため、ジョッキーとしてはポジション取りのプレッシャーが比較的少なく、心理的にも楽。とても乗りやすいコースです。ゆえに、馬の実力どおりの結果になりやすいと思います。

 今年のメンバーで最も注目しているのは、ミッキーアイル(牡3歳)です。新馬戦こそ2着に敗れましたが、その後は破竹の4連勝を飾っています。しかも、どのレースも後続をまったく寄せつけない逃げ切り勝ち。すべて圧倒的な内容による勝利でした。

 かつて、僕が乗った逃げ馬の中に、カルストンライトオ(2004年スプリンターズS制覇)という馬がいました。同馬の逃げはスタートからずっと”バテない”という感覚で、仕掛けてからもう一度伸びるというよりは、最初から最後までスピードが持続しているような感じでした。

 ミッキーアイルも、それと同じだと思います。出足だけ速い普通の逃げ馬とは異なり、ゲートを出た瞬間、どこまでもスピードを保ってしまう雰囲気があります。なおかつ、持っているスピードが他の馬とは明らかに違います。次元が違うというか、俗に言う『ケタ違い』というものですね。

 シンザン記念(1月12日/京都・芝1600m)で唯一、ウインフルブルーム(牡3歳)に迫られました(1/2馬身差)。とはいえ、ウインフルブルームは、朝日杯フューチュリティS(2013年12月15日/中山・芝1600m)3着馬で、皐月賞(4月20日/中山・芝2000m)でも3着。GIで勝ち負けできるほどの馬です。逆に、それだけの馬に迫られながらも凌(しの)ぎ切ったこと、さらに3着以下は千切っていることを考えれば、ミッキーアイル自身がGI級であることの裏付けになると思います。

 まして、今年のメンバーを見る限り、ウインフルブルームほどの実力馬は見当たりません。ここ数年の逃げ切り勝ちはカレンブラックヒル(2012年)だけと、NHKマイルCは逃げ馬にとっては厳しいレースと言われていますが、今年の場合は、ミッキーアイルの逃げ切り勝利が濃厚ではないでしょうか。