【木村和久連載】セルフプレーが主流になったゴルフラウンドの今 ナビボードの性能も格段にアップ (4ページ目)
そうした状況にあって、歩きのキャディ付きラウンドを頑なに守ってきた名門コースで異変が起きています。足腰が弱ったメンバーに、軽量な2人乗りの乗用カート利用を許可する動きがあるのです。
名門コースは、英国紳士のスピリットを受け継ぎ、質実剛健。歩きラウンドが基本です。とはいえ、もはやメンバーの高齢化には勝てなくなってきたんですね。
日本人男性の平均寿命は81歳ぐらい。健康寿命は73歳ぐらいと言われています。ということは、70歳を越えると、歩行ラウンドしづらい人が増えます。今後は、そういう方々がどんどん増えていくわけですしね。
個人的には乗用カート利用、大賛成です。生涯スポーツと謳うゴルフなのだから、体が不自由になっても、生涯ラウンドできる環境を作っていただかないと。
乗用カート導入に反対していたメンバーが、晩年には乗用カートの世話になるとは......なんとも皮肉な結果ですよね。
木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。
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