【木村和久連載】長い目で見た有効なラウンドスタイルとは? 会員権購入も視野に入れて考察してみた (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

(2)格安ゴルフ会員権派
 近年注目されているのが、格安ゴルフ会員権です。大手のゴルフチェーンや老舗コースなどで募集していますから、ぜひ調べてみてください。

 格安会員権の倶楽部の特徴は、新しいコースではなく、むしろ古いコースが多いです。昔はメンバーが多かったけど、スリーピングメンバーを整理した、あるいは経営者が変わってメンバーを入れ替えた――そういったコースが新たに入会金のみでメンバーを追加募集しているのです。

 何を隠そう、私も茨城の某コースの会員権を24万円ちょっとで購入。メンバーになりました。

 ちなみに、メンバーのタグや、メンバー手帳、そして会員であることの証書がちゃんと届きましたから、しっかりした会員ですよ。

 こうやってメンバーになると、土日祝日のプレー代の安さに驚きます。ビジターだと1万5000円くらいするのに、メンバーは7000円ほど。約半額で済みます。

 つまり、1年間で毎月1回、休日ラウンドをしただけで、ビジターより10万円程度弱、浮きます。だから、24万円の会員権なら、3年も経てばペイできる。

 まあ、年会費の支払いもありますから、ペイするにはもう少し時間がかかるのでしょうが、5~6年間、月1回週末にラウンドしていれば、コスト的には損はないかと思います。

 昔の格安会員権のコースは、バブル崩壊でお客さんがおらず「いつ潰れるの?」って感じだったり、また逆に「ビジターを詰め込みすぎなんじゃないの?」っていう状況だったり、そんなコースが多くありました。でも今は、健全経営で、メンバー本位の運営をしているところが多いようです。

(3)従来の預託金制会員権
 ここで、改めて従来の預託金制の会員権について記したいと思います。

 ゴルフ場が発行する預託金証書というのは、簡単に言えば金券みたいなものです。その昔、お金がなかったゴルフ事業者がゴルフ場を造る際に1枚数百万円程度で証書を発行し、20年後ぐらいに無利息で返すからとメンバーを募ったのです。

 そうしたなかで、倶楽部の価値が上がり、会員権が額面の倍以上で売買されることもありました。が、バブル崩壊で多くの会員権は紙くず同然となってしまいました。

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