西村優菜はルーキーシーズンにすべての目標を達成。ツアー2位のある数字に「自分でも驚いた」 (4ページ目)

  • 柳川悠二●取材・構成 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

「練習ラウンドの時から『得意コースだな』とは感じていたんです。このコース(利府GC)は起伏のあるグリーンが多くて、ピン位置によって2打目、3打目の置き場所が異なるという、マネジメントが重要になってくる大会でしたから。

 ただ、初日、2日目といいスタートを切れましたが、最終日は(2位と)5打差あった分、余計にプレッシャーを感じて、難しい戦いになりました」

――西村プロはマネジメントが重要になるコースが得意なのでしょうか。

「得意というより、頭を使ってゴルフをするのが好きなんだと思います」

――コースとの相性は、練習ラウンドの時点でわかるものですか。

「大会中のピン位置を想定しながら練習ラウンドをしますが、その時に考えることが多いと、楽しんで試合ができそうだなと思いますね。

 私は練習ラウンドの時に、コースやグリーンの状態を細かくチェックするタイプで、どこにティーショットを置くか、どこに外したらダメか、このピン位置ならあそこに置くとか、事細かく(ヤーデージブックに)メモしています」

――1年半と長いシーズンで51試合に出場し、トップ10に入った回数はツアー2位の22回。それだけ、優勝争いに絡んだということになります。

「最終日をどんな順位で迎えようとも、トップ10を目指してプレーするように心がけていますし、トップ10に入った回数を多く積み重ねられたことが、賞金ランキング5位以内と複数回優勝という目標を達成できた要因だと思います」

――バーディー数もツアー2位の551個。ドライビングディスタンスがツアー64位ということを考えると、驚きの数字です。

「正直、それは自分でも驚いています。もちろん、バーディーをたくさんとれたことがトップ10の回数につながっているんですけど、あくまで自分が意識していたのはトップ10の回数でしたから」

(つづく)後編はこちら>>

西村優菜(にしむら・ゆな)
2000年8月4日生まれ。大阪府出身。2019年にプロテストに合格。2020-2021シーズンからツアー本格参戦を果たし、いきなりツアー4勝をマーク。賞金ランキング5位という結果を残す。逸材がそろう「ミレニアム世代」の代表格のひとり。身長150cm。血液型O。

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