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小祝、稲見、古江...若き精鋭たちが魅せる熱き戦い。今季「賞金女王」に輝くのは誰だ? (2ページ目)

  • 古屋雅章●構成 text by Furuya Masaaki
  • photo by Getty Images

西村優菜(21歳)
2020-2021シーズン出場36試合。優勝2回。トップ10入り14回。
賞金ランキング4位(獲得賞金1億1565万7556円)

 身長150cm。決して体格には恵まれていませんし、飛距離も出るほうではありません。にもかかわらず、国内メジャーのワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップで優勝。それは、彼女の"粘り強さ"といったものがもたらした勝利だったように思います。

 その試合では、得意のショートウッドとパッティングが好調でした。パッティングは、左右両方の親指を合わせるように握る打ち方(拝み型=アーメングリップ)をします。

 どうしてその握りをするようになったのか、彼女に訊いたら「申ジエさんと一緒に回った時に、ジエさんがやっていたのを見て、いいなと思って。その後、自分でもやってみたら、よかった」と。西村さんはそうやって、一緒に回っている同伴メンバーのこともよく見ていて、何か学ぶべきものあれば、試してみる――そういうポジティブさを秘めた人ですね。

 また、彼女はプレー中に限らず、普段からいつもニコニコしていて、ライバルとなる選手に対してもフレンドリーです。というか、ライバルがいるから、自分のやるべきことがクリアに見えるみたいです。

 昨年の全米女子オープンでは、憧れのチョン・インジ選手と練習ラウンドを実施。その時にチョン・インジ選手のスイングテンポや、笑顔でのラウンドなどに影響を受けて、それを見習っているとも言っていました。

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