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もはや黄金、プラチナの「谷間」ではない。稲見萌寧が堂々ツアー3勝目 (3ページ目)

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Image

 稲見にとっては、昨年10月のスタンレーレディスに続く今季2勝目、プロ通算3勝目となった。

「一年に1回優勝するという目標は達成できた。でも、一番(の目標)はメジャー優勝なので、そこを目指してがんばりたい。

 東京五輪に出場できる世界ランキングまでいきたいという気持ちもあります。ただそれも、五輪出場が目標というより、それまでの一試合、一試合で結果を残すことで、五輪出場につながる。そういう目標の立て方にしています」

 歓喜の瞬間、稲見の頬を涙がつたった。

「泣かないと決めていたけど、悔しいラウンドだったから......」

「黄金」「プラチナ」「新世紀」と称される世代が躍動する女子ゴルフ界。今やそこに、「谷間」ではなく「稲見世代」が並び立っていることは確かだ。

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