吉田優利が語るプラチナ世代。「この世代に生まれて恵まれている」 (3ページ目)

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

 私はそれにプラスして、効率のいい練習と、時間の有効活用を意識しています。強い気持ちに、そのふたつの要素を加えて練習していけば、いつかいい成績につながるんじゃないかな」

――成人式はコロナ禍にあって中止になったそうですね。

「参加したかったですけど......仕方ないですね。20歳になって、これまでと心境に変化があるかといえば、特にないですし、変わったことというとお酒を飲めることぐらい。18歳の時には18歳の時の、19歳の時には19歳の時の目標がありましたけど、ゴルフに取り組む姿勢というのはまったく変わりません」

――昨年もインタビューをさせていただきましたが、明朗さに磨きがかかって、より大人の女性になった印象を受けます。

「本当ですか(笑)。20歳になって、大人の女性として、プロゴルファーとして、自分の言動には責任を持たないといけない、という思いは強くなりましたね。

 たとえば、ゴルフの専門誌などで、レッスンを依頼されることがありますよね。(その記事を)読んでくださった方が、少しでもゴルフがうまくなれるように、的確なアドバイスをしたいし、間違って伝わらないように発言には気を遣っています。そのためにも、普段から自分の取り組んでいること、やりたいことを理解して、言葉にすることを意識しています」

――自身の考えや目標を言葉にすることは、メディアの前に立つプロゴルファーに不可欠の要素だと思います。

「はい。それに、選手同士だと伝わる会話でも、コーチやトレーナーさんにはわからないことがあると思うんです。プレーヤーにしかわからない感覚を詳しく言葉にしてコーチやトレーナーさんに説明することで、どこを強化すべきか明確になるし、結果的にパフォーマンスの向上につながると思います。

 コース上で一緒に戦うキャディーさんとも、マネジメントで話し合う時に、意見が分かれても、しっかり耳を傾けて、どちらの意見を採用するのか決断しなければならない。それも、普段から自分の意見を伝えるということが大事だと思います」

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