【木村和久連載】倍もある価格差は何なのか。ゴルフボールあれこれ (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 実際は、こんなものです。そしてまた、ロストボールとなって、逆上しながらも「あぁ~、ロストボールを使っていてよかった」と思う自分がいて、妙にホッとしたりして......。

(5)ボールの購入
 大手量販店でボールを買う時は、すごく悩みますよね。1ダース2000円~7000円ぐらいまでの価格幅があって、新品でもこんなに価格が違うのかと、すごいを通り越して、むしろ呆れてしまいます。

 もともとボールに詳しいのなら、狙い打ちで買うのでしょうが、そういう人は結構なお金持ちです。

 一般的には、真ん中くらいの価格帯ですかね。3000円~5000円ぐらいのボールを1ダースと、何気に見つけた綺麗なロストボールを抱き合わせで購入する感じでしょうか。

 それって、漫画雑誌を買うついでに、エロ本を買うのと同じノリか? 現実はそんなものです。

(6)ボールは作りすぎ
 ボールは消耗品ですから、常に買わねばならない宿命にあります。それゆえか、毎年"技術革新"の名の下に、新しい飛ぶボールが開発されます。

 けど、冷静に考えたら、反発係数のレギュレーションがあって「これ以上は飛ばさない」という取り決めがあります。それは、ドライバーも同様です。

 そうした規制があるのに、新しいものが発売されると「さらに飛ぶ」というのはどうなんでしょう? 矛盾している気がします。特にドライバーは、規制があるにもかかわらず、「飛ぶ」とどんどん宣伝していますからね。

 最近、その理由がおぼろげにわかってきました。

 アマチュアが使用する場合、最新のドライバーではミスショットをした時のカバー率が格段に向上。芯を食わなくても、そこそこ飛んでくれるんですな。だから、万遍なく「飛ぶ」と言いたいのです。

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