【木村和久連載】今夏、ゴルフ場に神風?ゴルフを始めた若者を逃すな (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 多くのビギナーは、たいてい誰かうまい人に連れられてコースに来ます。そういう場合は、そのパーティー内でルールやマナーを教えてもらい、周りに気を配りながらプレーするので、スムーズなラウンドができます。

 問題なのは、全員がビギナーという場合です。今はネット社会なので、全員ビギナーでも簡単に予約ができますからね。

 そうすると、たとえコースで"大暴れ"していても、何が問題なのか、どこがいけないのか、まったく気づくことなく、ラウンドを終えることになります。その場合、周りで振り回されるほうは、かなりしんどいです。

ゴルフをやり始めた若者たちには、その厳しさよりも、まずは楽しさを知ってほしいですよね。illustration by Hattori Motonobuゴルフをやり始めた若者たちには、その厳しさよりも、まずは楽しさを知ってほしいですよね。illustration by Hattori Motonobu もし、プレーヤー全員のスコアが平均110以上だったら、その旨を素直にコースに言って、相談してほしいものです。キャディーさんをつけるとか、マーシャルが時々見守るとか、何かしらの対応ができますからね。

 とにかく、みんなゴルフを嫌いにならず、「楽しい」と思ってほしいです。そうあることを、切に願っています。

 今後、「ビギナー応援コース」とか「若者応援コース」とか、そういったコースがどんどん出てきてほしいですね。今なら、Go To トラベルキャンペーンを絡めて、多くの集客が見込めますから。

 ほんと、コース側にはその辺りの意識を高めてほしいです。ゴルフ場に若者がいないと、将来、ほとんどのゴルフ場が"ソーラーパネル畑"に変わってしまう可能性がありますよ。

『黄昏ゴルフ倶楽部~夢で会いましょう』好評発売中!
原作:木村和久 作画:玉城晃/ヒロカネプロダクション 監修:弘兼憲史
出版社:双葉社 定価:630円(税別) 週刊パーゴルフ連載中
◆収録作品
(1)夢で会いましょう
ひょんなことから、「ひとり予約」のサイトを使って、某ゴルフ場でのラウンドエントリーをした藤原隆一。おばあさんとの組み合わせでプレーする予定だったのに、コースに行くと、そこには美人親子が待っていた。さあ、その後の展開はどうなるのか?
(2)ラストショット
元の会社の上司が人生最後のゴルフコンペをすることに……。そこに集う、さまざまな人たちの人間模様を浮き彫りにしながら、元上司はどんなラストショットを打つのか。そして、そのショットに込められた意味を解いていく。

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木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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