【木村和久連載】どういった雰囲気でラウンドするのが好きですか? (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 メンバー生活も2年目ぐらいになると、知り合いも増えて、誰と組まされても顔見知りということがほとんど。程よい緊張感とリラックスが入り混じって、好成績を生むことも多々あります。それなりに楽しかった"青春の1ページ"でした。

(2)コンペでのゴルフ
 これは、みなさんもたくさん経験していると思います。競技ゴルフよりは緊張しません。ただ、同伴者の中で、誰が偉い人なのか、誰がキーマンか、あるいは誰がしゃしゃり出て場を仕切るのか、様子をみないといけません。

 黙って様子を見ていると、下手でお喋り好きなメガネ男が場を仕切っていたとか......って、オレのことかぁ~? いえいえ、違いますよ。仕切りたがる人は、大してうまくないことが多いという話です。

 うまい人ほど、寡黙です。これは、アマチュアゴルフ界のあるあるネタですね。

 とにかく、その下手で、お喋り好きがうまく仕切って、場を盛り上げてくれるなら、何ら問題ありません。でもそういう人は、おおよそ年長の偉そうな人に、おべっかを使うばかり。勝手に仕切る人って、そうやって上役の顔色をうかがっているだけ、という人が多いんですよね。

 結局、コンペで盛り上がるか、シラケるかは、幹事の組み合わせ次第です。昔、知り合いが幹事をしていたのに、自分と仲のいいメンバーは皆、幹事の組に入って、自分だけ知らない人ばかりの組に入れられ、つらい思いをしたことがあります。

 頭にきましたが、そんなことで抗議するのも大人気ないので、黙っておきました。けど、その幹事とはその後、一切口をきいていません。

 以来、幹事のことを知っているコンペであれば、ラウンド前に組み合わせを聞いて、苦手な人がいたら、組を変えてもらうことにしています。だって、楽しく回りたいじゃないですか。

 こうして、いつしか自らのゴルフの魂は"大人の遊び"という意識へ変わっていきます。

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