2020.09.10

女子ツアーが新時代に突入。今季
国内初メジャーの「3世代」バトルが面白い

  • 柳川悠二●文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

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 国内メジャーとなる日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯(9月10日~13日/岡山県・JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部)の行方を占ううえで、欠かすことができないのは、今季すでに勝利を挙げている笹生優花と小祝さくらのふたりだ。

 第2戦のNEC軽井沢72と、第3戦のニトリレディスを制した笹生は、3連勝がかかった前週のゴルフ5レディスでは29位タイに終わった。それでも、好調を維持し、日本女子プロの優勝に一番近い立場にある。

 デビューイヤーながら世界一を目標に掲げ、近い将来の海外ツアー参戦を目指す笹生にとって、プロ転向後初となる公式戦で、"日本一"の称号を得ておきたいところだろう。

「勝ちたい気持ちは、どの大会も同じ。メジャーだからといって、クラブハウスの雰囲気は何も変わらない。コースも毎週、JLPGAさんも、ゴルフ場のスタッフさんも、簡単なセットアップにはしてくれませんから」

 53回目を迎えた今大会の舞台となるJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部は、海に面したリンクスコースだ。風が強く、グリーンはアンジュレーションがあって、芝目が読みにくい。だが、昨年のプロテストで同コースを経験済みであることは、笹生にとって幸いするかもしれない。

「昨年の(プロテストでの)ゴルフを、イマイチ覚えていなくて(苦笑)。グリーンは難しいんですけど、(自分では)よくわからないというか、日本のゴルフ場としては変わった印象です。ボールが流れちゃうところが難しいかなって思います」

 日本人の父とフィリピン人の母との間に生まれた出生や、頭ひとつ抜けた飛距離から「女ウッズ」と呼ばれていることについても、彼女は言及した。

「(タイガー・ウッズは)レギュラーツアーで80勝して、メジャーは今、15勝でしたっけ? (私とは)比べものにならないです」

 冷静な物言いでリモート会見に臨んだ笹生が、虎視眈々と今季3勝目を狙う。