2020.08.18

笹生優花19歳、プロ2戦目で優勝。
どえらい「スター」が誕生した

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

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 笹生優花の秘める力がいかに大器か――それを知らしめるには十分な一打だった。かつ、初優勝をたぐり寄せたウイニングショットでもあった。

 プロデビュー2戦目となったNEC軽井沢72(8月14日〜16日/長野県・軽井沢72ゴルフ 北コース)の最終日、2位に2打差をつけて迎えた16番パー5。ティーショットで285ヤードのビッグドライブを放った笹生は、ピンまで残り195ヤードのセカンドショットで"6番"アイアンを手にした。

 放たれた高い弾道のボールは、ピンの手前「2、3歩」(本人談)の位置にピタリと止まった。

 大会直後に自然とつけられた「和製タイガー」「女ウッズ」の異名も、最終日に来た赤黒のウエアや、日本人の父とフィリピン人の母との間に生まれたという出生だけが理由ではないだろう。ドライバー平均「260ヤード」の飛距離にしろ、アイアンの精度にしろ、笹生のゴルフが日本の女子ゴルフ界にあって"タイガー級"に規格外なのだ。

 最終日はコースレコードに並ぶ「63」(1イーグル、7バーディ)で回り、2位に4打差をつけての通算16アンダーで大会を制した。

「まだ『優勝したな』という実感は、自分には入ってきていない。もう少し時間が経ったら気持ちに入ってくるのかな。(5位タイに終わった開幕戦の)アース・モンダミンカップから1カ月ぐらい試合がなくて、試合勘がなくなったので、イチから練習する感じで調整してきました。(アース・モンダミンカップでは)2日目にスコアを落としたけど、今回は落とさなかった(2日目はイーブンパー)。経験が生きたのかなと思います」

プロ2戦目のNEC軽井沢72でツアー初優勝を遂げた笹生優花