22位の松山英樹と予選落ちの石川遼。全米プロで手にした各々の収穫

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation Takekawa Reiko

 今季最初のメジャーとなる全米プロ選手権(8月6日~9日)が、カリフォルニア州サンフランシスコのTPCハーディングパーク(パー70)で行なわれた。

 優勝したのは、通算13アンダーでフィニッシュしたコリン・モリカワ(23歳)。地元・カリフォルニア大学バークレー校出身の日系アメリカ人で、昨年プロに転向したばかりの若手期待の星だ。すでにツアー2勝を挙げており、早くも今回、初のメジャー制覇を成し遂げた。

「"第2のホームタウン"でもあるこの地で勝てたことは本当にうれしい。ターニングポイントとなったのは、14番のチップインバーディー。(イーグルを決めた)16番では、観客がいなかったのは、とても残念だったね(笑)。

 父が日本人で、母が中国人。日本は大好き。特に日本食は世界一だと思っている。昨晩もガールフレンドと一緒にうどんを食べたよ」(C・モリカワ)

 日本勢は、石川遼と松山英樹が参戦。2015年の全米オープン以来、5年ぶりのメジャー出場となった石川は、初日「72」、2日目「70」の通算2オーバーで、カットラインに一打及ばず、予選落ちとなった。

「結果はともかく、すごく楽しく、集中してやれた。自分としては、すごく得られたものがあった。一時は5オーバーまでいったけど、気持ちは切れなかったし、よく踏ん張れたと思う。

 メジャーに挑む5年前までの自分と今の自分とでは、違うな、と感じた。すごく前向きな材料が多かった。予選通過どうこう言っている時点でまだまだなんですけど、一気に崩れることなく、しっかりとマネジメントに集中できた。 そういう意味では、今までの自分とは違ったゴルフを、これからどんどん作り上げていきたい。

 この結果で言うのは恥ずかしいんですが、自分としては本当に価値ある2日間だったと思います。この大会が(新たな自分への)一歩目という感じがするので、次の試合が楽しみです」

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