【木村和久連載】「ウィズコロナ」のゴルフ。我々はどう対応すべきか (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 会食はしないけど、ひとり外食ならいいと思うでしょ? でも、ウイルスはどこに潜んでいるかわかりませんので、これからも極力控えていきます。

 外で食事をするとしたら、衛生管理が行き届いていて、感染予防対策もきちんとしている馴染みの店に行きます。新しいお店は、ちょっと怖くて無理ですね。合コンや、接待を伴う飲食店に行くのも好きですが、仕事で行く以外はパスします。

 少し前、その例外事項が起こって、女性が接客してくれる店に行きました。実はこれ、「新型コロナウイルスの感染予防対策が万全な店とはどんな感じか?」という雑誌の企画で、その店の衛星管理ぶりを見に行ったのです。

 その店は、お客さんとお客さん、さらにお客さんと女性の間もアクリルのカーテンで仕切っていて、そのうえでマスクをしての接客と、2重のカードがしてありました。スポーツイベントや公演などでも観客を入れ始めていますが、それらと変わらぬというか、それ以上の対策を施していて、ウイルスの感染はまずないだろう、と思いました。

 こっちは客として、その店で働いている現役女子大生とも会話をしました。別に他愛もない話ですが、なんかいけないことをしている雰囲気でしたね。ひとり、食いつきのよろしい子がいて、「ゴルフをやりたい! 教えて!!」と熱心にリクエストをしてきました。

「ゴルフなら得意だから、まずは一緒に練習場に行こう」――以前なら、そう言って連れていくのですが、今回はものすごくためらってしまいました。

 結局、「ゴルフは勝手に覚えると変なクセがつくから、ちゃんとしたスクールに通ったほうがいいよ」なんて言って、突き放してしまいました。心では泣いていましたが、今はそれが「お互いのため」だと思いました。いやぁ~、新型コロナウイルスって、若い娘との恋路まで邪魔するのね......って、そういうことか?

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