渋野日向子が「やっと落ちた」。コーチが語った予選落ち→優勝の裏側 (5ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Getty Images

 渋野のこの優勝にも、そういう意味で正当性を感じた。巡ってくるべき順番だった気がする。

「今日は、一年間応援してくださったみんなの前で、成長した一年間の集大成を見せられるように『がんばりたい!』と思って戦いました。最高の結果に終われて、うれしい」とは、試合後の渋野の言葉だ。

 最終戦のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップは、渋野が2位タイで、鈴木は5位タイ。賞金女王の栄冠は、750万円ほど上回った鈴木の頭上に輝いた。

 2人は最後まで、ゴルフ史に刻まれるようないい戦いをした。そしてその余韻は、それから半年以上経過した今なお、この世界に残っている。昨季のラスト2試合で、渋野が巻き返した意味は大きいのだ。

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