【木村和久連載】フェアなコースとアンフェアなコースの実態を探る (5ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 そうやって、やきもきしていると、昼休みに「今日は来てくれて、ありがとう。プレー代を出すから、遊んでって」なんて、メンバーさんから言われたら、尻尾を振りまくって、ワンワン吠えるポチ状態になります。

 奢ってくれた人には、「一生、ついて行くよ~」となるんですな。そうやって、あなたは、そいつの子分に成り下がってしまう......。いやぁ~、人間関係って、ほんと怖いです。

 でも、そういう状況で奢られることは、断ることがなかなかできません。そうして、奢られ続けると、自分の立場がどんどん弱くなる。奢られるゴルフそのものが、魅惑的かつ麻薬的なアンフェアな状態と言えますね。

 そう考えると、ゴルフの付き合いそのものが、アンフェアなんじゃないかと。経済状況や練習回数によって、いかようにもなりますからね。

 ゴルフは平等の精神で「あるがままに打て」と言うけど、その打つ場所にさえ、なかなかたどり着けないこともあります。結局、「人生そのものがアンフェア」なんでしょう。

 まあ、それを言ったら、おしまいですけね。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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