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【木村和久連載】フェアなコースと
アンフェアなコースの実態を探る (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

(2)ディボットが多すぎる
 いつも満員の大衆コースの芝は、お客さんを詰め込まない高級コースの芝よりも、荒れていますよね。とくにひどいのが、ディボット跡の数です。逆にフェアすぎる?

 そうした大衆コースで一番つらいのは、池の手前やドッグレッグの曲がり角です。みんな同じところから打つので、ディボット跡のほうが芝生の部分よりも多い!? なんてことも......。

 これじゃあ、永久にディボット跡地獄から抜け出せないかもしれません。あまりディボット跡が多い時は、ローカルルールで、そういう場所だけボールを動かせるようにしないと。そうしなければ、いつまで経っても芝生が生えてこない......なんてことも起こり得ますからね。

 なるべくなら、そういうコースは回りたくないです。

(3)逆光に見舞われる
 これについては、「仕方がない」と嘆く人がいますが、そんなことはありません。井上誠一は、札幌ゴルフ倶楽部の設計以降、基本的には"逆光ナシ"を考慮して、コースのレイアウトを作成しています。

 実際、私が7年間メンバーだった鶴舞CC(井上誠一設計)では、逆光に遭遇したことはありません。「それが当たり前」だと思っていたので、今となっては、ほかの人より逆光が苦手です。

 逆光が苦手だから、井上誠一が後期に設計したコースしかラウンドしない――なんてことは、現実的には無理です。少々の逆光コースは、我慢してラウンドするしかないな、と思っています。

 ともあれ、メンバーとなって、ホームコースにしようと考えているコースがある方は、一度天気のいい日に視察プレーをして、逆光が多いかどうか、調べたほうがいいと思いますよ。アウトとインのスタート時間によっても違いますから、何回か行くか、詳しい人に聞いて、確認しておいたほうがいいでしょう。

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