松山英樹も油断大敵、要注意。
PGAツアーが見せ始めた厳格な姿勢 (3ページ目)
1月のファーマーズ・インシュランス・オープン最終日、最終組でプレーしていたJ.B.ホームズ(アメリカ)は、最終18番ホール(パー5)の第2打、イーグルを奪えばプレーオフに加わることができる局面において、「グリーンを狙うか、レイアップするか」と迷っていた。その際、なんと4分以上もの時間をかけていた。
結局、ホームズはレイアップを選択してプレーオフに回ることができなかったのだが、併せてこのスロープレーに対するペナルティーも受けなかった。ただ、一部始終がテレビで放映されていただけに、ツアーの処遇には大きな物議を醸した。
これまでの"慣例"どおり、罰金を科せられた可能性はあるが、その処遇については公表されていないだけに、事実はわからない。
思えば、このファーマーズ・インシュランス・オープンは、ジェイソン・デイ(オーストラリア)、ライアン・パーマー(アメリカ)、アレックス・ノーレン(スウェーデン)の3人によるプレーオフとなり、ひとホール目でパーマーが脱落したあとは、デイとノーレンの熾烈な一騎打ちとなった。
そして、ふたりの争いは5ホールを終えても決着がつかず、日没順延。戦いは翌日の月曜日に持ち越されることになってしまった。つまり、ホームズだけの責任ではないが、全体のプレーがもう少し速ければ、マンデーフィニッシュは避けられる事態だったのだ。
今回のペイビンへのペナルティーは、「来年のルール改正を見据えて、PGAツアーが厳しく対処していく姿勢を示した、その手始めだろう」と、テレビ解説を務めるラニー・ワドキンス(アメリカ。ツアー通算21勝。1977年全米プロ選手権の覇者)は話していた。
PGAツアーでも、ようやく"スロープレー改革"が始まったのかもしれない。
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