青木功の「奇跡」に始まった日本勢の
米ツアー制覇。わずか5人の軌跡 (4ページ目)
実は、今田は前年の同大会でも優勝争いを展開。ザック・ジョンソン(アメリカ)とトップに並んだが、プレーオフの末に惜しくも敗れている。
会場となるアトランタ郊外のTPCシュガーローフとは、よほど相性がいいのだろう。優勝した際も、ケニー・ペリー(アメリカ)とのプレーオフになったが、強豪ペリーを1ホール目で退けて勝利を収めた。
それから、日本勢の米ツアーでの勝利までは再び6年の時を要した。
世界の"厚い壁"を打ち破ったのは、現在も活躍している松山英樹である。米ツアー本格参戦1年目となる2014年、並み居る強豪が顔をそろえたメモリアル・トーナメントで、ケビン・ナ(アメリカ)とのプレーオフを制し、日本勢最年少記録となる22歳という若さで初の栄冠を獲得した。
松山は、2016年、2017年にもツアー優勝を決めて、現在ツアー通算5勝。そのなかには、世界選手権シリーズ(WGC)での勝利もあって、一時世界ランキング2位まで上り詰めた。
そして今年、28歳の小平が優勝。日本勢の米ツアー覇者は5人となった。
小平はスポット参戦でも米ツアーで勝てることを証明。この結果を受けて、日本勢の米ツアー勝者がこれからどんどん増えることを期待したい。
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