PGAツアーへ出直しの石川遼が挑む、ウェブ・ドットコムツアーとは? (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 また、"入れ替え戦"には、賞金ランキング75位までの選手も出場。26位~75位までの選手は、PGAツアーでシードを得られなかった選手(フェデックスポイントランキング126位~200位までの選手など)とともに、賞金ランキング25名を含めた上位50名以内、要するに残り25名に与えられる翌年のPGAツアーへの出場権をかけて戦うことになる。

 ところで、この下部ツアー、現在のウェブ・ドットコムツアーが大きく変わったのは、2013年から。それまでは、11月末から12月に行なわれる米ツアーの最終予選会に合格すれば、すぐに翌年から始まるPGAツアーで戦うことができた。

 それが2013年からは、最終予選会で得られる資格はウェブ・ドットコムツアーの出場権のみ、となった。これは、PGAツアーの「(PGAツアーで戦うのは)まずはウェブ・ドットコムツアーでツアー生活を経験し、そこで結果を残してから」という強い意思を示したもの。以来、ウェブ・ドットコムツアーの出身者を"卒業生"と呼ぶようになったが、それは同ツアーの厳しい戦いをくぐり抜けてきた選手を称えてのことだ。

 実際、最近の"卒業生"は素晴らしい成績を挙げている。2016年のウェブ・ドットコムツアー"卒業生"は、翌2016-2017シーズンのPGAツアーにおいて、10回も優勝を飾っているのだ。その中には、2016-2017シーズン最終戦のツアー選手権を制すなど、ツアー2勝を挙げたサンダー・ショーフリ(24歳/アメリカ)もいる。

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