PGAツアーへ出直しの石川遼が挑む、ウェブ・ドットコムツアーとは? (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 過去には、今田竜二が下部ツアーでフルに戦ってPGAツアーへの昇格を果たしたが、昨今の同ツアーの現状はどういったものか、改めて確認してみたい。

 1990年、PGAツアーのディーン・ビーマンコミッショナー(当時)の提唱で始まった下部ツアーは、当初「ベン・ホーガンツアー」と呼ばれた。当時からPGAツアーへの登竜門として、一定の注目を集め、下部のツアーとして立派に成り立っていた。

 以降、ツアーに対するタイトルスポンサーもついて、ナイキーツアー(1993年~)、バイ・ドットコムツアー(2000年~)、ネイションワイドツアー(2003年~)と変遷を重ねてきた。そして、現在のウェブ・ドットコムツアーとなったのは2012年6月。そこから、10年間の契約が結ばれている。

 9月末に発表された2018年度のツアースケジュールは、1月に開幕。バハマ・グレート・エグザマクラシック(1月13日~16日/バハマ・エメラルドベイ)を皮切りに、レギュラーシーズンは23試合行なわれる。その後、"入れ替え戦"と呼ばれるPGAツアーへの昇格をかけたファイナルズが4戦、計27大会がツアーとして開催される。

 米国内の18州と、他4カ国を転戦する同ツアー。まずは、レギュラーシーズン23試合を終えて、賞金ランキング上位25名に入った選手がPGAツアーへの昇格が決定。そうして翌年のシード権を得た彼らは、その優先順位をかけて"入れ替え戦"を戦うことになる。

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