【木村和久連載】ゴルフ場には取扱注意の「珍客」がいっぱい (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 すると、ごくごくと水を飲むではありませんか。最初、野良猫かと思っていたのですが、その姿をよく見ると、狸の子どもだったのです。「これは何とかしないと」と思って、数ホールは帽子の中に入れたまま、水を与えて移動していきました。

 その間、子狸はかなり弱っていましたから、ほとんど寝ている状態でしたね。その後、キャディーマスター室に連れていって、ミルクを与えて保護することに。いやぁ~、我ながら善行をしたな、と思いましたね。

さまざまな動物がいるゴルフ場。ときには思わぬ出会いもあります...さまざまな動物がいるゴルフ場。ときには思わぬ出会いもあります... 一方、海外に目を向けると、日本では考えられないような動物に遭遇します。

 マレーシアのゴルフ場じゃあ、巨大トカゲがのしのしとコースを歩いていました。これは、もはや『世界の果てまでイッテQ!』のイモトアヤコ状態です。相当ビビリました。

 タイじゃあ、バンカー内に野犬が数匹寝そべって、自分の土地だと主張していました。地元のキャディーに追い払うように言っても、「無理、無理、怖くて近づけない」とお手上げ状態。しかも、寄っていくと吠えるから始末に負えませんでした。

 結局、そのバンカー周辺はノーペナ扱いで打ち直し、ということにしました。お犬様には勝てません......。それこそ、打ち込んだら大変なことになりそうでしたから。

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