【木村和久連載】ゴルフ場には取扱注意の「珍客」がいっぱい (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 代わりに......と言ってはなんですが、食べモノを狙ったけど、何もなかったとき、それにむかついたカラスがその腹いせに、携帯電話を持っていくケースがままあります。

 スマホは大きくてつかみどころがないため、わりと安心ですが、小型でストラップがついている昔ながらのガラケーは、結構狙われやすいです。私は、スマホとガラケーの2台持ちですが、いつもキャディーバッグの中に入れて、しっかりガードしています。みなさんも、ぜひお気をつけて。

 どこに行ってもよく見るカラスのお話のあとは、なかなかお目にかかれない動物たちとの遭遇エピソードについて紹介しましょう。

 まず、北海道に行くと、よく見かけるのはキタキツネです。最初はすごく感動して、出会った瞬間、携帯電話のカメラでその姿を夢中になって撮っていたものです。

 映画『キタキツネ物語』のイメージでしょうか。それに、『ムツゴロウ動物王国』とテレビドラマ『北の国から』の情景も合体させて、メルヘンな世界を頭の中で描くわけですね。

 けど、最近は北海道のゴルフ場に行くたんび、キタキツネに出会います。人間なんて非情なもので「なんだよ、そんなに珍しくないじゃん」と、すぐに興ざめしてしまいます。

 しまいには、エサをもらうことに慣れたキタキツネに出くわして、これがまったく逃げない。むしろ、寄ってくるんですよ。挙句の果てには、お茶屋の前で"出待ち"までしていましたからね。ほとんどテーマパークのアトラクション化していて、それには笑えました。

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