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全米OP、松山英樹が一気に優勝争いへ。
2日目のヒデキは別人だった (2ページ目)

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

 予選ラウンド2日間を通じて、エリンヒルズには人気者のファウラーに対する「ヘイ、リッキー!」の声援が木霊(こだま)していたが、猛チャージによってそれが「ヒデッキー!」に聞こえてくるから不思議だ。いや、世界ランク4位で、知名度も高まっている松山に対する声援は、確実に増えていった。

 ノーボギーで回った松山は、この日のベストスコア「65」を叩き出し、トップと2打差の通算5アンダー、8位タイにまでジャンプアップ。まだ2日目を終えた段階だが、早々に2勝を挙げた今シーズン序盤の勢いを失い、2014年に優勝したザ・メモリアル・トーナメント(6月1日〜4日)でも45位タイに終わっていた松山が、久しぶりに優勝争いに加わる会心のプレーだった。

 ラウンド後は世界中のメディアをたらい回しにされ、最後に日本の報道陣の前にやってくると、開口一番、「最高です」と前日とは真逆の言葉を口にした。

 前日は宮里藍の父・優さんにパッティング時のグリップに関するアドバイスを受け、パッティングの名手である谷原秀人にも助言をもらった。

「習ってすぐによくなるなら苦労しないんですけど、いろんなアドバイスをいただいて、自分がどうなっているか知るのは大事だと思う。参考にはしますけど、すべてを受け入れるのではなくて、試行錯誤しながらうまく自分のゴルフに取り入れられたら」

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