【木村和久連載】接待ゴルフの進化系
「ステルス接待」とは? (4ページ目)
さすれば、ゆっくりとお風呂につかっていた社長さんがコンペの表彰式に出る頃には、すでにエクセルによって計算を終えたスコア集計も完了。社長さんの優勝が決定、という段取りになります。
「オレ、『98』も叩いたのに優勝かぁ~。なんか悪いなぁ~」
最初はそう言って、社長も恐縮するでしょう。でも......。
「いえいえ、隠しホールが見事にはまって、ハンデ28もついていますから。社長、運を持っていますね!」
なんて言ってあげれば、社長もまんざらではないでしょう。
「ステルス接待」とは、すごい時代になってきましたね...... どうです? "接待"されたことにはまったく気づかず、優勝トロフィーをもらった社長はご満悦です。その後の取引にも少なからず好影響をもたらしてくれるのではないでしょうか。
こういうステルス系の接待は、大手広告代理店ではごく当たり前のこととして行なわれています。いろいろと考えるものですね。
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