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【木村和久連載】接待ゴルフの進化系
「ステルス接待」とは? (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 ゴルフ場を持っているのですから、それを使わない手はないです。どうせ自前のコースですから、広い意味でタダみたいなものでしょう。「うちはコースを持っているぞ」と、自慢するのも目的のひとつですね。

 そんなふうにして大企業がコースを持って接待ゴルフをする一方で、その下のランクの企業は、おおよそ会社でゴルフの『法人会員権』なるものを購入。それを役員クラスに分け与えて、こちらも自由に接待ゴルフをしていましたね。

 その当時、ゴルフだけは接待交際費で認められる風潮がありました。これが、テニスやスキー、スキューバダイビングなどでの接待となると、なぜか経費で落とせない。そういう理由もあって、接待ゴルフが横行したのです。

 しかし今では、すっかり接待ゴルフも鳴りを潜めました。代わりに、最近では"ステルス接待"なるものが増えてきています。

 これは、接待される側が気づかないというもの。それじゃ、接待する意味がないと思うのですが......。要するに、今やゴルフが大衆化して、おごられても有難く思われなくなっています。であれば、大事な取引先の方とか社長さんにはコンペなどで気分よくなってもらおうと、それも自力で優勝したと思わせることによって、より親睦を深めようと考えられたものです。

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